
ジェネリック医薬品とは
ジェネリック医薬品は後発医薬品とも呼ばれ、先発医薬品の特許期間などが終わった後に、厚生労働大臣の承認を受けて販売される医療用医薬品です。一般用医薬品を安価にした商品という意味ではありません。処方箋に基づき薬局で受け取る薬について、先発医薬品と後発医薬品のどちらが候補になるかを確認します。
有効成分が同じでも、すべての薬に後発医薬品があるわけではありません。また、同じ成分名に見えても、剤形、含量、効能・効果、用法・用量などに確認が必要な場合があります。当サイトは個別の薬の交換可否や適否を判定しません。処方箋と服薬状況を薬剤師へ示して相談してください。
処方箋の「一般名処方」とは
一般名処方は、特定メーカーの販売名ではなく、有効成分の一般的名称に剤形や含量を付けた形で処方箋に記載する方法です。厚生労働省の標準的な表記では、一般名であることを示す表示に続いて、一般的名称、剤形、含量が記載されます。
一般名処方だから必ず後発医薬品になる、あるいは患者が銘柄を自由に指定できる、という意味ではありません。薬局は処方箋の指示、変更に関するルール、患者の確認、在庫などを踏まえて調剤します。処方箋の見方が分からない場合は、受付時に「一般名処方か」「先発・後発の候補があるか」を尋ねると確認しやすくなります。
薬局で変更できるかは処方内容ごとに異なる
厚生労働省資料では、一般名処方や変更不可とされていない銘柄名処方を受け付けた場合、薬局は患者に確認したうえで、ルールに従って先発医薬品または後発医薬品を選択して調剤します。一方で、処方箋に変更不可の指示がある場合や、変更内容によって処方医への確認が必要な場合があります。
供給状況も選択に影響します。希望する後発医薬品が薬局にない、流通が不安定、処方された後発医薬品から先発医薬品へ変えるため医師への確認が必要、といった場合があります。「前回と同じ薬」「ジェネリック希望」と伝えるだけで即時に用意できるとは限りません。薬の正式名称が分かるお薬手帳や薬剤情報提供書を持参すると、確認が円滑です。
先発医薬品を希望すると特別料金がかかる場合がある
後発医薬品がある一部の先発医薬品は「長期収載品」として選定療養の対象になります。厚生労働省は、2026年6月から、患者が先発医薬品を希望する場合の特別料金を、先発医薬品と後発医薬品の価格差の2分の1相当と案内しています。特別料金には消費税が加わり、通常の患者負担とは別に支払います。
ただし、先発医薬品を受け取るすべての場面で一律に同じ特別料金が発生するという説明ではありません。対象医薬品か、医療上の必要性があるか、後発医薬品を提供することが困難かなど、制度上の扱いを医療機関・薬局が確認します。金額も薬ごとに異なり、端数処理などで単純に価格差の半分と一致しない場合があります。
具体的な負担額を知りたいときは、薬の名前だけで自己計算せず、処方箋を受け付ける薬局へ「選定療養の対象か」「今回の数量で特別料金はいくらか」を確認してください。
薬局へ伝えるとよいこと
- ジェネリック医薬品を希望するか、先発医薬品を希望するか
- 前回受け取った薬の名称と、変更後に困った経験があるか
- 錠剤の大きさ、味、包装など服用継続に関係する事情
- アレルギー、副作用歴、併用薬、お薬手帳の情報
- 在庫がない場合に、取り寄せや別候補の説明を希望するか
- 特別料金が発生する可能性と、受け取り前に確認したい金額
同じ成分でも製品ごとに見た目や添加剤などが異なる場合があります。過去に合わなかった経験があるときは、「ジェネリックが苦手」とだけ伝えるのではなく、製品名、時期、どのような問題があったかを伝えてください。薬剤師が処方医への確認を要するか判断する手がかりになります。
来局前に在庫を確認したいとき
薬局ページで電話番号と通常営業時間を確認し、処方箋に記載された薬の在庫を確認したい旨を伝えます。電話だけでは患者情報や処方内容を十分に確認できない場合があり、在庫回答や取り置きの方法は店舗ごとに異なります。処方箋画像の事前送信を案内する薬局でも、送信だけで受付が完了するとは限りません。
当サイトの店舗ページに「要確認」とあるサービスは、利用可能という意味ではありません。先発・後発の取り扱い、取り寄せ日数、事前送信、受け取り方法は、利用予定の店舗へ直接確認してください。
よくある確認
一般名処方なら必ずジェネリックになりますか?
必ずではありません。薬局は処方内容、患者の確認、変更ルール、在庫などを踏まえて調剤します。
希望した先発医薬品には必ず特別料金がかかりますか?
一律ではありません。対象医薬品や医療上の必要性、供給事情などで扱いが異なるため、処方元と薬局へ確認します。
前回と違うメーカーでも同じ薬ですか?
有効成分、剤形、含量などの確認が必要です。製品名をお薬手帳で確認し、見た目や飲み方に疑問があれば服用前に薬剤師へ相談してください。
在庫がなければ別の薬へすぐ変更できますか?
変更内容によって薬局で対応できる場合と、処方医への確認が必要な場合があります。受け取り時期も含めて薬局へ確認してください。
関連情報
公式情報
公式情報確認日:2026年9月29日。制度、対象医薬品、負担額、供給状況は変更される場合があります。最新の公的案内と処方元・利用予定の薬局へご確認ください。
まとめ
ジェネリック医薬品を希望するときは、処方箋が一般名か銘柄名か、変更不可の指示、薬局の在庫、過去の服用状況を順に確認します。先発医薬品を希望する場合は、長期収載品の選定療養と特別料金の対象になるかを受け取り前に確認します。自己判断で薬を置き換えたり服用方法を変えたりせず、具体的な希望と不安を薬剤師へ伝えて選択してください。